前編からの続きです。。
さて、そんなわけでして、経営者から政治家、芸能人までこぞって買いにやって来るそのハンコ屋さんへハンコセットを求め、わざわざ電車を乗り継ぎ行ってきたのであります。。。
2回も乗り換えやって来ましたのは、東急田園都市線の池尻大橋駅南口。
山本印店は、ここから下り方面へ5分ほど歩いた場所にある。
緊張してきたなぁ。
途中、池尻稲荷神社がある。
今回こそは上手くハンコ作ってもらえるよう、ちょっと参拝していくことにするかな。
心を落ち着かせたところで、気合を入れいざ山本印店へ。。。
神社から歩くこと数分で到着。
予約制になる以前はここに行列が出来たらしい。しかし不思議な形をした建物である。
前回はちと余計なことを喋り過ぎてしまった感がある。今回は黙ってじっと爺さんの話に耳を傾けることにしよう。。。
「3時に予約しました○○です」
すると、「名前と生年月日をお願いします」と奥さんがメモとペンを差し出した。私の先約は年配の女性、話を聞いているとどうやら経営者のようだ。経営者がこぞってハンコもらいにくるハンコ屋ってのもスゴイよね。
そして私の番に。。
「よろしくお願いします」
「ハンコ視せていただけますか」
「はい」と私はポケットから4本のハンコを取り出し差し出した。
「どのくらい使ってるの?」
「それはもう十年以上使ってると思うんですけど」
「あなたの母親の旧姓なんていうの?」
「・・・と申します」
「あなた、母方のお墓参り行ってる?」
「あ~、全然行ってないです」
「いつ頃行ってたの?」
「小中学生の頃です」
「どうして行かないの?」
「まあ親に誘われないんで、私一人で行ってもっていうのがあるんもんで」
「最後に行ったのはいつ?」
「最後に行ったのは中学3年なのか2年か1年なのか。。」
「あなた結婚してるの?」
「いえ、独身です」
「何で独身なの?」
「あのぉ。。。ちょっと仕事転々としてたもんで、収入の面で。。やっぱり収入がないと恋愛にもなかなか踏み切れないというんでしょうか積極的になれないというんでしょうか。。」
「今何してんの?」
「今、あのぉ~。。。占いの館とパワーストーンのネット販売です」
「食べていけるの?」
「とりあえず。。ですねぇ」
「それで不安なの?」
「そうですねえ、フリーターと一緒ですねぇ、個人事業はぁ。十年、二十年通用すると思ってないです。だからやっぱ先が見えないですね、サラリーマンと違いまして」
「はっは、あのね、あなたそういう仕事してるでしょ。自分の先ぐらい見なきゃダメだなぁ(笑)」
「いやっ、私は占わないんですよ・・・・・(省略)・・・・・ただ能天気じゃダメだなと思うんですね、先これからどうするか常に考えて。。」
「それ、要するに無茶が出来なくてトラブルを嫌って静かに生きて行きたいという世捨て人じゃないんだけどね、そういうのに近いね。そういう嫌なものがない。これ(ハンコ)実は、母親の実家に流れているあなたのお爺ちゃん、その祖先がねそういう争いが嫌いで平和を求めた・・・(聞き取れず)・・・あなたは想像とか空想に近い。。これ(ハンコ)は何も出来ない印鑑なんだけど、なんにも考えていないってことだ。こうする、ああするとかいう野心が。想像空想の世界であって、それを突き詰めていくとなにが起きるかって言ったらユートピアの世界が理想なんですよ」
「やっぱりサラリーマンと違って固定給じゃないので、今後波があることを想定してしまうとやっぱり・・・(省略)・・・じゃないと不安かなと」
「それは現実としてしっかりと持っているんですけれどね、そこに持っていく自分の人間性がないわけだ。自分の母親の先祖は宇宙人に近いものがあって次元が高いのよ。現実にとても合わない血をあなたは引いている。だからそれはある意味で次元がずーっと何度も生まれ変わってきて、これ以上生まれ変わらないというところまで来ているんだけど。。。本来ならば自分に子どもがいて、子どもに自分の面倒を・・(聞き取れず)・・という役があって徳を積まなければいけないのに母親側の先祖は何度も何度も生まれ変わってきて、もうこれ以上生まれ変わる必要がなくなったというところまで来ている。だからあなたの中で結婚という気にならない。だからといって結婚したくないとかではなくて、それはちゃんとした生活をするには現実の方だけ打ち切っちゃって・・(聞き取れず)・・稼ぎたくはないだろうとでは結婚しなきゃいいんだという答えになってしまう。。。で(先祖が)ウチへよこしたのは、『ハンコなんかどうでもいいから早く子どもを作れ』って(先祖が)言ってるんだよな」
「はぁ」 ヤバイ、今回もハンコ作ってもらえないのか
「そうすると、自分が持っていない願望が出てくるから。あなたにはハングリー精神がないから。つまりハングリー精神をあなたに持たせるには子どもしかいないわけだね」
「はぁ」 やっぱ今回もハンコは無理な流れに。。
「ハンコ作れって言われたら作りますけど(笑) あなたの場合は、ハンコより子ども作ったほうがいい」
「いっ、いやっ、そ~いう。。流れになるようなハンコ作って欲しいんですよ」
「それはない。俺のところへ来たってことはハンコどころではない。その生き方を。。この人はここを変えないと。。スゴイ能力、感性を持っているのに無駄使いしてますよ。だから次元が違うから我々が一般に考えていることと違うことを考えているでしょ」
「はぁ」 やっぱ今回もダメか。しかし爺さん6年前の前回とまた同じようなことを言い出したのには驚いた。
「だからここに体はあるんだけど、心は常にあちこち行っている。宇宙人だね。だから外国行かなくても頭ん中で行って帰って来れる人ですね。だから色んな外国あちこち見て、テレビじゃなくて想像するだけでも満足しちゃう人」
「はぁ、はぁ。。」 まあ、確かに観光地行ったところでどうなのよと思ってしまうこともある。『宇宙人』というキーワードに関しては、パンジャの先生は皆、人間業じゃない。人のふりした宇宙人だったり 気がつけば自分の周りはそんな人ばかりになってる(笑)。
「ハンコ作るなら作ってもいいよ」
「あっ、それじゃ。。お願いしますぅ」
「これ(持参したハンコ)が悪いわけじゃなくって、あまりにも。。」
「使用してないから綺麗。。っていうことではないんですか?」
「それもあるけどね、おとなし過ぎるんだよ・・・(省略)・・・」
「あ~、なるほどお」
おとなし過ぎるというのは女性に対して積極性が足りないとのこと。痛いほど図星。
これでセッションは終了し、今回は無事ハンコを作ってもらうことに成功。
人間らしく(?)プレイボーイになれるハンコにしてくれるんでしょうかね(笑)
こちらのハンコ、人気は一段落しているのかなと思いきや15分そこそこのセッション中、3本もの予約問い合わせの電話が鳴り相変わらずの人気振り。でも爺さん、6年前とは声の力も弱くなり老いたなぁという印象。また自分もあの当時のセッションを思い出すと落ち着いてきたのかなと、この6年で時の流れを感じる一日であった。
この後、奥さんに前金で2万3千円を支払い店をあとにした。
印鑑は5月半ばに完成とのこと。6年越しのめでたし、めでたしでありました。。。
牛女舎
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山本印店で印鑑作ろうか迷ってます。
ハンコが手元にある現在、何か変化はありましたか?