パンダroom2

　ハンコ屋の山本印店、ブレス屋の愛光堂。。。さて、次は何が来る！？　なんて思っていたら、まさかカフェがくるなんてねぇ～、と思いながらも、山本印店や愛光堂のようにブレイクして予約が取れなくなってしまう前にと、早速出向いてみることにしたのでありました。。

 　訪れたのは２月の中旬で、この日は雨降る冷たい空気の一日だった。

　最寄り駅は、東京メトロ東西線の早稲田駅。

　どうやら縦長のこの予約表に名前を記入するようである。

　私は３番目なのかな！？　と思っていたら、見てみると２０名ほどの名前が既に書かれていた。

　予約表の右手には、親切にも外で待っているお客の為にサービスでホッカイロが置かれていた。

　２００７年の５月にオープンして以来、１年も経っていないのに既に開店３分前にはこの行列である、しかもこんな雨降る最中に。

　オープン直前には既に名簿には５０人近くの名が記入されていただろうか。

　そして１４時の開店時間になると中からオーナーらしき女性が出てきて、上から順に予約者の名前を読み上げていく。。。

　私の名前は上から２０番目ぐらいだろうか、店内の客席数は十数席程度なので、暫らく待たされることになった。。。

　ジッと待つ根気のないパンダは、隣のセブンイレブンへ行ってみたり、少し離れたショップ９９を覗いてみたりと３０分ぐらい周囲を散歩して戻ってきた。

　店の前では十名程度の予約者が順番が来るのを待っていた。店内を覗き込んでみると、３名ほどの店員が客の前でカセットレコーダーに声を吹き込んでいる。それを物珍しそうに外で待っている客が皆覗いている。。。自分の番になったら今度は逆に上野動物園のパンダみたいにガラス越しからジロジロと見世物にされるてしまうのか。。。恥ずかしいなぁ、なんて思いながらしばらく待っていると席が空き、店員が出てきてパンダの名前が呼ばれた。

　一人で来た客は合い席になってしまうのだが、パンダと合い席になる女性に、「男性のお客様と一緒になってしまいますがよろしいですか？」などと聞いている。。。ここへ男一人で来るのは、結構肩身が狭くなるかもしれない。

　すると今度はパンダに、「女性のお客様と合い席になってしまいますがよろしいですか？」と聞いてきた。それは別に問題ないんだけど。。逆に歓迎だし、「あっ、別にいいですよ♪」と返答。

　しかし、窓際だけは嫌だなぁって時に限って、一番見世物の標的とされてしまう窓際の席になってしまった。ブラインドを付けてくれたらいいのに。。。なんとも気恥ずかしい。

　席に着くと女性がメニューを見ながら、「珈琲詳しいですか？」と尋ねてきた。珈琲のウンチクを語らせたら朝まで語れちゃうパンダは、得意げになりながらメニューの中からオススメの珈琲をいくつか説明した。

　合い席の女性は結構気さくな方だったので話が弾み、外の視線を気にせずに珈琲を飲みながら預言を待つことが出来たので助かった。

　こんな私の気持ちが神に伝わったのかどうかは知らないが、週末はここのカフェ、教会か集会場になっている様である。

　暫らく話していると、私らのところに牧師（女性）さんの旦那さんだろうか！？　中年男性がカセットテープと録音機を抱えてやって来た。預言者が椅子に腰をかけてカセットレコーダーで預言を始めようとした時、「これでお願いしてもらっていいですか？」と私は言いながら、持ってきたＩＣレコーダーをマイクモードに設定して預言者に手渡した。

　この男性預言者へは、パンダの氏名、生年月日などの個人情報は一切伝えておりません。　

　そしていよいよ神の預言が始まることに。。。。

　「主（しゅ）が言われます、愛する息子よ、私はあなたを祝福します。そしてあなたはここで。。あのぉ。。。純粋な者でしょう。そしてあなたの心が何色にでも染まることの出来る、その様な柔らかさを持っている人、それがあなたです。ですから私はあなたが良い色で、良いカラーで染まる、そういうので導いていますよ。これからの体験があなたを形作る、その様なものです。ですから今、自分が知っていることは、まだ見ていないのと同じですよ、これまでの経験で自分の将来を決め付けてはいけません、と主が言われます。これから自分の体験、経験、そういうものが自分をドンドンドンドンと成長させていくものとなりますよ。だから体験すること、そうして実践することに対して臆病になってはいけません、と主が言われます。確かにその、成功する材料が、その、あなたにとってあまりない、ってそういう様に見えるかもしれません。でもそのような中にさえも、あなたが出て行くことによって、その鍵をいくつも手にする者となりますよ、と主が言われます。ですからその様な鍵を、手がかりを探す者となってください、と主が言われます。あの、ある意味その、安全な所にいつもいたいってそういう様な、又は、安定感を愛する、それがあなたの心の中にあるんだけれども、そういうものよりもむしろあなたは、そのチャレンジャーとして、又、冒険する者として私は呼んでいますよ、と主が言われます。ですからその、船出する準備をして下さい。荷物をまとめて、そしてホントにその旅をする準備をして下さい、と主が言われます。確かにあなたの机の上が整然と整理されて使い易いようにあなたが自由に使える様になっている、それも視えます。でもホントにそれをもう一度そのぉ、なんっていうの。。整理してそしてコンパクトにして旅する者となって下さい。だからある意味、古いモノを捨て去る。そしてその新しい道に行く、その様な、そのぉ、決断、それが大切になるでしょう、と主が言われます。でもホント、あなたは守る者ではなくて、益々挑戦していく者ですよ、と主が言われます。だから既に得た、っていうよりも、これから獲得するんだって、そういう様に思って下さい、と主が言われます。ですから、あなたがホントに手放したとしても、それは決して失われるものではありませんよ、と主が言われます。一度手にしたものは、もうあなたの体の中に流れるものとなりました。ですからそれを守ろうと心配するんでなくて、更に新しい通路を得る、そういうものに目を向けていきなさい、と主が言われます。私は今日するべきこと、明日するべきこと、それはあなたの前に置きましたよ。ですからその白紙のページを残さないで、そのページをホント、あなたらしく描く者となって下さい、と主が言われます。ひな型を探すんでなくって、あなたがそれを生み出す者となりますよ、と主が言われます。ですから、自分の個性、ユニークさ、そういうものをホントに大切にして下さい。その色です、ですからあなたの色がそこになされることによって、ホント、オリジナルなものが創り出されるでしょう、と主が言われます。そしてその生産する、生み出す、それがあなたの内側からありますよ、だからホント、既製なモノを利用すること、それはあなたにとって割りと簡単に出来るものでした。でもこれからはホントに、内側にあるものを外に出すことによって、新しいものを形作る、生み出す作業となるでしょう、と主が言われます。だからその様なことをその、求める様になって下さい。時々静まる時間っていうか、心を落ち着ける時間、そういう風な中にその様なヒントを数えるものとなるでしょう、と主が言われます。だからいつもメモ帳、スケッチ、そういうふうな物を持って歩いて、そしてその、何か分からないけれども与えられたものをスケッチする、その様な者になります。それが書きとめられて、その、溜められていくことによって、そのぉ、輪郭が段々、段々ハッキリと分かってくる、その様になりますよ、と主が言われます。ですから、自分自身の心、それを大切に考えなさい、と主が言われます」

　。。。。こんな感じで預言は終了しました。

　ＩＣレコーダーのタイムを見るとこの間、約３分３０秒。

　とても早口で話されていた為に耳で聞いていた時は、なんとなく漠然と、しかも部分的にしか理解していなかったので、「抽象的だなぁ」という印象しか残らなかったのだが、こうして文章に起こして読んでみると。。

　今回の預言内容を自分なりに検証してみることにした。

　〔　預言に対する疑問点　〕

• 神は、こんなに早口でベラベラと話すものなのだろうか
• 神は日本語で話す元日本人なのだろうか
• 開店前に店外の写真を撮っていた所、服装やバッグからの雰囲気、そして事前にメモ帳を取り出していた所なども観察したり、合い席になった女性との会話や雰囲気をチェックしていた可能性、更にＩＣレコーダーで録音依頼をしたことなどを含めコールドリーディングをしていたのではないか
• 信者獲得の為に、単なる霊視や背後霊のアドバイスを預言だと偽って話しているのか、若しくは、背後霊などの言葉を神の言葉として勘違いしているのではないか

　　　　以上の様に、いくつかの疑念が沸々と沸いてきた。

　〔　預言に対する肯定的な見解　〕

• 「成功する材料が、その、あなたにとってあまりない、ってそういう様に見えるかもしれません」
• 「安全な所にいつもいたいってそういう様な、又は、安定感を愛する。それがあなたの心の中にあるんだけれども」
• 「整理してそしてコンパクトにして旅する者となって下さい。だからある意味、古いモノを捨て去る。そしてその新しい道に行く、その様な、そのぉ、決断、それが大切になるでしょう」

　　　　私の心境や現在の状況などが当たっているのは不思議である。

　　　　そしてもうひとつ、

• 「確かにあなたの机の上が整然と整理されて使い易いようにあなたが自由に使える様になっている、それも視えます」

　学生ではない者に対して、机のある者とない者は二分されるのにもかかわらず、部屋に机があることを当てた。しかも整理しているという所まで忠実に指摘しておられる。こんな話が出て来たことで、益々コールドリーディングだろうなんて言い切れなくなってしまった。

　また、これだけの言葉をまるで文章を早口で読むぐらいのスピードで話されたが、嘘だとしたら果たして作り話を考えながらこのスピードで話せるのであろうか？

　その他の肯定的な見解としては、

• 預言料 ￥０
• 預言と嘘をついて客寄せしている輩だとするならば、珈琲を注文の都度、豆をわざわざ手挽きするという労力をかけるものだろうか

　今回の内容が当たるか否かの問題は抜きにして、本当に声が聞こえていて人を騙しているのとは違うんだろうなと信じてみたい気持ちにさせられるのでありました。

　ふとした疑問が沸いてきたのだが、

　もし。。。近い時期に何度か通ったら、どんな内容の預言が返ってくるのであろうか？

　Ｃ Ｉ アジアキリスト教会 ＠ 預言ＣＡＦＥ

　
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