人が御神木として敬う神聖なる木が神社などにありますが、木は人よりずっと長い年月を過ごすことを考えてみても動物より侮れない存在だったりするかもしれません。
 私がそう思うようになったのはまだ占い師巡りを始める前の今から十数年前、造園会社で臨時のバイトをしてたときの出来事です。
 ある日のこと、中野区にある集合住宅へ庭木の伐採をすることになり職人さんとトラックで現場へ向かいました。この日は何故だかいつもとはちょっと違う空気を感じる車内。
 現場へ到着後、朝一で職人さんは電動ノコギリで木の伐採を始めました。
 集合住宅に住む住人の奥さんが声を掛けてきました。別にある木も伐採して欲しいと頼んできたのです。気の良い職人さんはその依頼を受けついでのサービスで伐採することに。。

 伐採中、間もなくしてチェーンソーの音が鳴り止む。しばらくその静けさが続いた。

 「あれ、変だな?」

 すると職人さんが少し離れた場所にいた私のところへ片腕を抑えながら近づいて来た。

 そして私の目の前でひざまずく。

 蒼ざめた顔をしながら一言、


 「い、痛ぇ。。切った。。救急車ぁ


 誤って自分の腕を切っちゃってる(◎_◎;)

 私の携帯で119番で救急車を要請。しかし道に迷ったか救急車はなかなか到着せず。逆に迷ってる救急車を焦りながら周囲を探し歩く羽目に。怪我は不幸中の幸いか切り傷で済みました。

 今でも鮮明に残る記憶ですが、職人が怪我なんて滅多にすることはない。後に聴いた話によるところ、覚え間違えでなければ先日亡くなった旦那さんがこよなく愛してた木だったようです。
 それを知った私は近くのコンビニで粗塩とワンカップ酒を自腹購入して木の根元に撒いて清めました。今となっては臨時のバイトが何故そんな衝動に駆られたのか分かりません。もしや神官や僧侶だった時代の過去世が心動かしたのでしょうか?

 先日こんな怪談動画を見てそんな昔の奇妙な出来事を思い出すのでありました。





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